日本銀行と辰野について語る日本銀行佐賀事務所長の蔵本雅史さん=唐津市の旧唐津銀行

 日本銀行本館や東京駅を手掛けた唐津市出身の建築家、辰野金吾の没後100年を記念する生誕祭が22日、唐津市本町の県重要文化財「旧唐津銀行(辰野金吾記念館)」で行われた。市民ら約100人が記念講演などを通し、辰野の功績をしのんだ。

 日本銀行佐賀事務所長の蔵本雅史さんが「日本銀行と辰野金吾」の演題で講演。蔵本さんは、同行本館は日本人建築家による日本初の大規模洋風建築で、国重要文化財であることを紹介。上空から見た屋根の形が「円」となっているのは偶然で、当時は「圓」の字が使われ、詳細は不明と説明した。

 2024年から発行する新1万円券で渋沢栄一が採用されたのは「経済的功績からもふさわしい」と言い、裏面の東京駅については「渋沢と関係の深かった辰野没後100年の年の公表であり、非常に印象深い」と述べた。

 生誕祭は辰野の顕彰活動を行う唐津赤レンガの会(田中勝会長)が主催。講演に先立ち、田中会長は「偉大な建築家を誇りに、活動の進化と発信に努めたい」とあいさつ。また、紙芝居「辰野金吾物語」の上演や九州朝日放送の番組でも辰野の生涯を振り返った。

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