カードゲームで交流する子どもや支援者たち=佐賀市松原の佐賀バルーンミュージアム

小幡和輝さんのライブメッセージが上映された会場=佐賀市松原の佐賀バルーンミュージアム

 夏休み明け前後に増える子どもの自殺をなくそうと、「不登校は不幸じゃない」と題した不登校当事者らの交流イベントが18日、佐賀市松原の佐賀バルーンミュージアムで開かれた。不登校の子どもや保護者らに向け、学校以外にも居場所があることをメッセージとして発信した。

 発起人は「学校は行かなくてもいい」の著者で、約10年間の不登校経験がある小幡和輝さん(25)。全国100カ所の同時開催イベントで、今年で2回目になる。不登校の子どもを持つ佐賀市の主婦奥村美麻さんが小幡さんの呼び掛けに応じ、佐賀で主催した。

 不登校の子どもや保護者、フリースクール関係者ら約20人が参加した。小幡さんが全会場同時配信の映像で「僕は不登校になってからのほうが友達もでき、楽しかった。学校に戻すことが前提ではなく、他のところで頑張ることも選択肢に入れた支援をやっていきたい」と語り掛けた。

 参加者は和室で一緒にゲームをするなど思い思いに交流。不登校の女子中学生(14)は「学校ではストレスしか感じなかったけれど、フリースクールに通い始めてから前向きに明るくなれた。不登校に対するイメージは悪いと思うけど、学校が全てじゃないことをもっと分かってほしい」と話した。

 奥村さんは不登校の長男(11)がフリースペースやフリースクールで生き生きと活動する姿を見て、自主性を発揮できる経験を積み重ねるのが教育や子育ての本質と考えるようになったという。「お盆過ぎは子どもたちが体調不良などSOSを出し始める時期。気持ちを分かってくれる大人もいることが伝わってほしい」と話し、不登校への社会の理解が深まることを期待した。

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