鶏肉を使った手術の模擬体験。高周波電流で加熱させて切開する「電子メス」を使った=佐賀市の佐賀中部病院

テレビモニターの画像を見ながら、人形内部の輪ゴムを動かした腹腔鏡手術体験=佐賀市の佐賀中部病院

 佐賀市の佐賀中部病院(浅見昭彦院長)は17日、中高生向けの医療体験セミナーを開いた。医師を志す弘学館、致遠館、佐賀西高の中学1年~高校3年41人が模擬手術などに挑戦した。実際に使われている最新の医療機器に触れ、医学部を目指す思いを新たにした。

 福森一太内科診療部長(49)は、医学部合格は医師になる権利を得たに過ぎず、国家資格取得など勉強を続ける努力が求められる点を強調した。その上で「学力はもちろん体力、技術、コミュニケーションが必要。経験を積むことで医師になる」と助言した。

 中高生は紺色とえんじ色の手術服に着替え、ボランティアで参加した医師や看護師ら約50人の補助を受け六つのプログラムに挑戦した。腹腔鏡(ふくくうきょう)手術の体験ではテレビモニターを見ながら、「鉗子(かんし)」という道具を使って人体模型の中にある輪ゴムを動かした。鶏肉を使った手術体験では「電気メス」で切り込んだり、針と糸で縫い合わせたりした。心停止の際に電気ショックを与える自動体外式除細動器(AED)も操作した。

 佐賀西高1年の木塚敦輝さんは「昔ながらのイメージしかなく最新の器具に驚かされた。現場を見て医師になりたい気持ちが強まった」と感想を述べた。

 セミナーは、地方都市での医師や看護師不足が進む中、医療への関心を高めようと2015年から実施しており、今回で8回目になる。

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