唐津城跡発掘で出土した「丁銀」を眺める来館者=唐津市の末廬館

唐津城跡の発掘調査で見つかった丁銀の出土状況(唐津市教委提供)

唐津市で出土した慶長丁銀の表面(唐津市教委提供)

 江戸時代の高額貨幣で、唐津市大名小路で出土した「丁銀(ちょうぎん)」展が20日、同市菜畑の末盧館で始まった。唐津保健福祉事務所の建て替えに伴う唐津城跡発掘調査で出土した丁銀1点をはじめ、江戸から近代までの出土品約50点を展示、往時の息吹を伝えている。9月29日まで。

 展示の丁銀は、17世紀に鋳造された「慶長丁銀」で2017年4月に出土。丁銀の出土例は全国で5例目で九州では初めてだった。

 調査地は江戸時代は家老級の武家屋敷で、他にも丸に三つ引き両の家紋が入った「軒丸瓦(のきまるがわら)」や塩を入れた「焼塩壺(やきしおつぼ)」など、上級武家の生活の一端を示している。

 また、同地は1913(大正2)年から唐津公会堂が建てられた。歩兵四十八聨隊(れんたい)の文字が見える「磁器小坏(しょうはい)」や統制食器の碗(わん)など戦時中の磁器も展示している。

 成和小6年の石川明日香さんは「新聞を読んで丁銀を見に来た。本物を見て歴史を感じた」と感想を述べた。入館料は大人200円、小中学生100円。月曜休館、月曜祝日の場合は翌日休館。来月14日の午前11時と午後1時から、市教委生涯学習文化財課の美浦雄二さんがギャラリートークを行う。

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