現在の佐賀広域消防局・佐賀消防署(奥)と新庁舎建設予定地(手前)=佐賀市兵庫北3丁目

 佐賀中部広域連合(広域連合長、秀島敏行佐賀市長)は、佐賀広域消防局・佐賀消防署(佐賀市兵庫北)を全面的に建て替えることを明らかにした。大規模災害への対応強化を目的に、現庁舎北側のグラウンドに新庁舎を建設する。10月着工を予定し、2020年11月までの完工、21年4月の運用開始を計画している。

 新庁舎は鉄筋コンクリート4階建てで、延べ床面積約6340平方メートル。1、2階が佐賀消防署で、仮眠室や出動準備室、展示体験コーナーを設ける。3、4階は佐賀広域消防局で、3階の「高機能消防指令センター」には、通報を受けて出動車両の選択などを行う「指令台」の機能を持つ端末を現行の倍近くの7台設置する。総工費は約43億円。

 大規模災害対策としては、指令センターが被災した場合も業務を続けられるように、指令台の持ち運びができるようにする。通報の急増を想定し、指令台1台で2件に対応できる装置にする。3階には、災害時に現場の情報を集め、市町と連携して方針を立てる「作戦室」を置くスペースも整備する。無線中心だった現場指揮隊とのやりとりを動画で行うなどタブロイド端末や、ドローンを活用した消防態勢も構築する。

 現庁舎は、新庁舎で業務を開始した後に解体し、駐車場にする。

 現庁舎は1980年、旧佐賀市の消防本部として開設された。2000年に旧佐賀郡、旧小城郡、多久市、13年に神埼市と神埼郡吉野ヶ里町が加わり、現在の4市1町の広域消防局になった。担当者は「合併で手狭になり、新システムを導入する場所もなかった。最新のIT技術で現場をリアルタイムで把握し、迅速な対応ができるようにしたい」と話す。

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