昨年7月にリニューアルオープンし、大勢の宿泊客でにぎわっている波戸岬キャンプ場=唐津市鎮西町

2018年7月26日に掲載された波戸岬キャンプ場リニューアルの記事

 【2018年7月26日の記事】唐津市鎮西町の波戸岬キャンプ場が28日、夏休みシーズンに合わせてリニューアルオープンする。キャンプ場運営を手掛ける民間会社と手を組み、快適なアウトドアが楽しめるプレミアムエリアを新設。「九州最強の公営キャンプ場」を目指す。

 唐津市鎮西町の波戸岬キャンプ場が装いを新たにして1年たち、宿泊者数が倍増している。ホームページや会員制交流サイト(SNS)での情報発信が功を奏し、閑散期だった冬の宿泊者が急増、全体を底上げしている。周辺の飲食店の売り上げにも貢献し、地域にも好影響を与えている。

 海に沈む夕日を臨むロケーションの良さが売りで、1973年に佐賀県が整備した。県は利用者増を目指し、指定管理者を募集。全国でキャンプ場を運営するヴィレッジインク(本社・静岡県)を採用した。再整備費に約2億円をかけ、海が見える場所に自由にテントを張れる区域、冷暖房を備えるコンテナなどがあるプレミアムエリアを新設。昨年7月に再オープンした。

 県によると、改装前の2016年度の宿泊者数は4983人。一方、改装後の18年度は8カ月間で8164人と倍増した。利用者が減る冬場(11~3月)も16年度の465人や17年度(2カ月)の250人から、18年度は3013人と急増した。

 同社執行役員で管理責任者の加納達也さん(37)は「キャンプ愛好家に存在を知ってもらえたことが大きい」と話す。SNSでは冬場もテントが張られている写真を投稿し、営業していることをアピール。周辺で冬に利用できるキャンプ場が少ない点、山の中ではなく海の近くで気温が氷点下にならない利点も手伝って、利用者が集中したという。

 影響は地域に広がる。近くのサザエのつぼ焼き店や国民宿舎波戸岬では、食事に訪れる人や日帰りの入浴客が増えている。どちらも「キャンプのついでに寄ってくれる人が多いようだ」と口をそろえる。

 県有明海再生・自然環境課の担当者は「理想的な結果。この流れを維持するため、これからも官民で協力していく」と話し、加納さんも「この場所を地域の観光を進めるエンジンにしていきたい」と意気込んでいる。

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