川本太郎さんが手掛けた「黒」をテーマにした新作の器=佐賀市松原のシルクロ

「黒」をテーマにした新作展を開いている川本太郎さん=佐賀市松原のシルクロ

 佐賀市富士町の陶芸家川本太郎さん(51)の新作展が、佐賀市松原のギャラリーシルクロで開かれている。食の楽しみを演出する「黒い食器」をテーマに、皿や茶わんなど約150点を並べている。25日まで。

 自身を「食器屋」と呼ぶ川本さんは、福岡県小石原など各地で修行し、約30年にわたり使いやすい器を追求してきた。

 今回は、黒をテーマに作品づくりに挑んだ。黒い釉薬を用いたり、炭化させたりして色づけしており、同じ黒でも違った味わいが楽しめる。

 川本さんは「炭化の器は水にぬれるとつやがでて色っぽい表情を見せる」と説明。普段は白い器をつくることが多いが、白も黒も「料理を盛り付けると食材が映える」と語る。

 ギャラリーの中央に置いた15種類の急須はモダンで個性にあふれる。デザイン性の高さに加えて、注ぎ口をぶつけて割らないよう、少し短めにするなど便利さも追求する食器類からは、生活様式に寄り添う作家の信念がのぞく。

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