大人でも、月曜の出社がつらいと感じることは珍しくありません。多くの子どもにとって学校は自分で選択した道ではない上に、規則にしばられた生活を強いられるのですからつらいのが当たり前で、長期休み明けならなおさらですし、がんばって登校せねばならないのは皆同じです。

 しかしながら、宿題や生活リズムのズレによるものではなく、人間関係の悩みによって教室に戻るのがつらい、怖いと感じている子どももいます。子どもたちは、叱られるのが嫌なので、重大なことほど控えめに表出しがちです。「学校に行きたくない」という表現はよくあるものなので、怠けと誤認して見当違いな説教や叱咤激励によって本来悩みを聞いて味方になるべき大人が子どもを追い込む側になってしまうことが多々あります。学校に行きたくない事実を一旦受け入れ、行きたくないと感じる理由を尋ねてみることが重要です。学校には行くのが当然だという姿勢で対応すると詰問になってしまい、子どもは言いたいことが言えなくなってしまいます。言えないまま自死を選択する子どもも多いので、このチャンスをできるだけつぶさないように心がけなくてはと思います。

 理由を聞き出せても解決できるとは限りません。保護者に騒いでほしくないというのが子どもの本音ですし、大人の失策で教室での居心地がさらに悪化するのは本当に避けたいところです。最善策は子どもとも相談しながら学校側と上手な対応を話し合うというものでしょう。万一、うまくいかなかった場合、転校や学校に行かずに勉強するという選択肢も存在します。保護者としては将来のために…と出席にこだわってしまいがちですが、その時こそ、大人が子どもに向かってよく言うフレーズ、「いのちの大切さ」を思い出してみてください。死んでしまいたいくらい辛いのを押してまで「普通の学校生活」を守れというのはこれと相反していないでしょうか。子どものSOSは命がけの場合があり、取り返しがつかないものがあります。長期休み明けには子どもの自死が増える傾向があります。人ごととせず見守りたい部分です。(浄土真宗本願寺派僧侶・日本思春期学会理事 古川潤哉)

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