平和祈願祭で黙とうをする参列者=佐賀市川原町の佐賀県護国神社

 佐賀県護国神社(佐賀市川原町、德久俊彦宮司)は15日、終戦記念の平和祈願祭を開いた。遺児や遺族、国会議員らが参列して戦死者を追悼し、令和の時代も平和を継承していくことを強く誓った。

 参列者約50人が正午の時報とともに1分間の黙とうをささげた。続いてラジオを通して、天皇陛下のお言葉に静かに耳を傾けた。

 参列した遺児の大坪徳廣さん(76)=小城市三日月町=は「実父は、私が生まれた翌年の1944年に東部ニューギニア戦線で亡くなり、顔も知らない。そんな遺児さえも後期高齢者になっている」と強調し、「遺族が少なくなる中で、祈願祭を若い世代にどうつないでいくのか、喫緊の課題だ」と危機感を示した。

 神社にまつられている幕末維新期の戊辰戦争からの県内戦没者は約3万5600柱で、このうち太平洋戦争の戦没者は約3万2千柱に上る。德久宮司は式典の中で「終戦74年を迎え、昭和という時代が遠くなり、英霊たちを忘れつつあるのを悲しく思う」と慰霊の言葉を述べた。

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