縄の仕掛けは繊細で、この仕掛けにカニを掛けていく=佐賀市の早津江川河口

 数年前から取材したいと願っていたウナギ延べ縄漁をしている佐賀市の梅崎国夫さん(73)を、7月中旬の梅雨の晴れ間の日に訪ねた。この道三十数年の名人で、対岸の川副町大詫間の吉川さん(故人)に弟子入りして延べ縄を覚えたそうだ。息子の忠一さん(48)と主に早津江川で漁をしている。

 延べ縄は潮の流れが緩い小潮の時しかできない。まず午前中に近くの潟にえさにするヤマトオサガニを捕りに行く。330本ある釣り針の数だけ捕り、脚を一対だけ残して取ってしまう。

 漁は潮が満ちてくる夕方から始める。漁場に着くとゆっくり船を走らせ、国夫さんは針に一つ一つカニを掛けながら仕掛けを投入する。終わると最初のところに戻って縄を手繰り揚げ、掛かっていればいけすに放り込む。この日は4年ぶりの漁だったからか、胴回り20センチ前後の腕ウナギの大物1本と、200~300グラムの小物4本だけだったが、次の漁は大漁だったそうだ。

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