台風10号の影響を受け、出発時間の変更などを行うため列を作る鉄道利用客ら=14日昼ごろ、佐賀市のJR佐賀駅

 台風10号の接近で15日に交通の大幅な乱れが予想される中、佐賀県内にも影響が出た。JR佐賀駅では14日、予定を前倒しする帰省客の長い列ができた。また15日に予定していたイベントの中止決定も相次いだ。

 佐賀駅では14日午前8時半ごろから、切符販売窓口に行列ができた。博多行きの特急かもめ自由席は終日150%から110%(佐賀駅発車時)と混み合った。妻の実家がある佐賀市に15日まで滞在予定だった鳥取県の会社員男性(44)は「16日朝からの仕事に間に合わせるためには今日帰るしかない。午前5時半に窓口を訪れ、新幹線の指定席が何とか手に入った」とほっとした表情。妻(42)は「親戚の子どもが『何で帰るの、もっと遊びたい』と泣いた。私も墓参りに行けなかった」と残念がった。

 JR九州によると、15日は長崎線の特急が一部運休、筑肥線は始発から本数を減らして運転する。

 佐賀空港の発着便は、15日はソウル、釜山便の計4便が欠航。成田便は15、16の両日、午後2時台に佐賀着の便と折り返し便をそれぞれ4時間40分遅れで、午後7時台に佐賀着の便と折り返し便をそれぞれ1時間遅れで運航する。台北便は1往復2便をそれぞれ1時間前倒しで運航する。

 15日は74回目の「終戦記念日」。佐賀市の県護国神社では、午前11時25分から「終戦記念平和祈願祭」を予定通り行うが、德久俊彦宮司は「参加者は減るかもしれない」と話す。

 佐賀地方気象台は、台風10号の佐賀への最接近は15日午前9時から正午の間と予測。陸上では最大で風速18メートルの強い風が予想され、激しい雨のため低い土地の浸水や河川の増水、高潮などに警戒を呼び掛ける。

 【中止のイベント】平和コンサート「第13回フッペルと共に」(午前11時~、鳥栖市のサンメッセ鳥栖)▽嘉瀬川精霊流し(佐賀市の嘉瀬川河川敷、みどり橋付近)=精霊船の引き取りは17日午前9~11時▽多久山笠(多久市北多久町のJR多久駅周辺)=16日は実施予定

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