火おこしのコツを教わる参加者たち=神埼市郡の吉野ケ里歴史公園

 昔ながらの火おこしを道具づくりから体験するプログラムが12日、佐賀県神埼市郡の吉野ケ里歴史公園で始まった。県内外から親子連れが参加し、汗を光らせながら火種を作り、ライターやガスコンロなどの着火装置がなかった時代に思いをはせた。14日まで。

 吉野ケ里歴史公園がお盆期間に合わせて開く催しの一環。歴史専門員の納富敏雄さん(66)が、火の利用は金属や陶器、繊維(布)と並んで人類の4大発明であることを説明した。吉野ケ里遺跡からも焦げた跡のある、火おこしの道具「火きり板」が出土していることを紹介した。

 参加者は摩擦熱を利用して火をおこす「まいぎり」という手法に挑戦した。木製の棒や板、重し、布製のひもを組み合わせ、器具が完成すると、親子で力を合わせて棒を回転させて火種を作った。麻の繊維に火種を移して息を吹きかけ、オレンジ色の炎が上がると「やった」「すごい」と歓声が上がった。

 家族で参加した唐津市の王丸瑛翔君(9)は「道具を作るのも大変だったけど、火をおこすのがもっと大変だった。夏休みの絵日記に描きたいな」と満足げだった。

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