鳥栖-C大阪 後半43分、同点ゴールを決めて喜ぶ鳥栖FW林(手前)=大阪市のヤンマースタジアム長居

鳥栖-C大阪 後半ロスタイム、勝ち越しゴールを決める鳥栖FW豊田(奥)=大阪市のヤンマースタジアム長居(撮影・米倉義房)

 残り7分からの逆転劇だった。敗戦ムードが漂い始めた試合終盤、鳥栖は途中投入のFW林とFW豊田が起死回生のゴールを決め、劣勢をひっくり返した。金明輝監督は「途中出場の選手を含め、チーム一丸となって戦えたことが結果につながった」とうなずいた。

 鮮烈なデビューを飾った。後半29分にFWトーレスに代わって入った林は、来季鳥栖への加入が内定している大阪体育大の4年生。9日に特別指定を受け、リーグ戦への出場が可能になったばかりだった。

 「きれいなプレーはできない。泥臭くやる」と強い気持ちを持ってプロの舞台に挑んだ。後半43分、FWチアゴアウベスの右CKを、最も遠い位置で待ち構えて強烈なヘディングシュートをたたき込んだ。「いいボールが来てバチーンと合わせられた」。流れを一気に覆し、逆転劇をお膳立てした22歳は白い歯を見せた。

 後半ロスタイム5分に勝ち越しゴールを奪ったのは、やはり途中出場していた豊田。泥臭さを信条とするストライカーはロスタイムに抜群の嗅覚を発揮した。チアゴアウベスからのスルーパスに反応し、ボールを受けると、体を倒しながら左足でゴール右隅にねじ込んだ。在籍10年目の大黒柱は「全員のゴール。チームとして最後まで走り切れたからこそ生まれた」と強調した。

 2ゴールに絡む活躍を見せた新戦力のチアゴアウベスも後半15分から入り、劣勢のチームを救った。金監督の采配がずばり的中し、新戦力と現有戦力がかみ合ってつかんだ勝利は、鳥栖にとって大きな弾みになる。

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