佐賀県は9日、韓国のLCC(格安航空会社)「ティーウェイ航空」が佐賀空港で運航しているソウル便が19日から運休すると発表した。9月17日からの運休が決まっていた釜山(プサン)便も前倒しで19日から運休する。元徴用工訴訟問題や韓国への半導体材料の輸出規制強化による日韓関係の悪化を受け、佐賀空港に就航している全ての韓国路線が運休する。

 県空港課によると、9日朝にティーウェイ航空から電話とメールで運休の連絡があった。「韓国経済の低迷に加え、厳しい日韓情勢のため」とし、新規予約が伸び悩み、キャンセルが出ている状況を説明したという。

 ソウル便は2013年12月に就航し、毎日1往復してきた。18年度の利用客数は12万5104人に上り、基幹路線になっている。空港課によると、日本政府が輸出規制強化に踏み切った7月の搭乗率(速報値)は、6月(74・8%)に比べて約12ポイント落ち込み、釜山便も約20ポイント下がった。

 運航の維持に向けて空港課はティーウェイ航空と交渉を重ねてきたが、「現地で宣伝を打てる状況ではなく、具体的な打開策が見つけられなかった」と話す。

 韓国路線は16年の熊本地震の影響で一時的な運休はあった。日韓関係に起因する運休は初めてで、10月27日からの冬ダイヤ以降も再開は見通せないという。

 山口祥義知事はコメントを出し、「運航休止の判断は大変残念だが、現在の厳しい日韓情勢を考えると致し方ない」と理解を示した上で「航空会社との絆を強みとして、状況が改善すれば、できるだけ早期に運航再開がなされるように取り組む」とした。

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