佐賀空港の韓国2路線が19日から運休することが発表された9日、佐賀県内の旅行代理店は、夏休み中の韓国旅行を予定していた利用客の旅程の変更に追われた。旅館では個人客のキャンセルが発生、今後の団体客への影響を懸念した。

 「佐賀から飛ばなくなったから、福岡から飛ぶか、お客さまに検討してもらっている。行き先を変更するかも含めて考えてもらっている」。佐賀市の旅行代理店の担当者はこう話し、頭を抱えた。韓国は近く、安価に行ける海外として人気で、別の代理店は「佐賀発着便のプランが組めなくなることがマイナス」と話した。

 嬉野市のある旅館は、運休が発表された後、個人客のキャンセルが2件出た。「別の予約もいつ断られるか分からないし、新規の予約も見込めず、先が読めない」と不安を募らせた。

 県内では、嬉野市や武雄市の旅館、ホテルが韓国からの団体客を多く受け入れてきた。関係悪化以降、ある旅館は「感覚的には4割から5割減った」と話し、9月のキャンセルも相次いでいる。別の旅館は「キャンセルは(韓国経済が悪化した)1月からで、今に始まったことではないが、今回の運休がとどめになった感じ」と深刻に受け止め、「国同士の話だから、私たちの営業努力ではどうにもならない」と唇をかむ。

 嬉野温泉観光協会会長で嬉野市日韓親善協会の会長も務める池田榮一さんは「これまでも不買運動などはあったが、今回はそう簡単には収まらないと感じている。良好な関係を望むが、当面は楽観視できない」とし、「ポスト韓国の顧客開拓にも力を注ぐ必要がありそう」と話した。

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