VR機器を使って自閉症の人の知覚を体験する参加者たち=基山町のピクファ

自閉症や発達障害の支援などについて話す登壇者たち=基山町のピクファ

 障害がある人や高齢者、小さな子どもなどいろいろな人が安心して暮らす町づくりを目指す県の事業「さがすたいる」のトークイベントが4日、基山町の障害福祉サービス事業所「PICFA(ピクファ)」で開かれた。自閉症をテーマにしたトーク、仮想現実(VR)機器を使った自閉症体験などを通して、障害への知識を深めた。

 福祉関係者や自閉症の当事者、家族ら約50人が参加。発達障害の支援などに携わる関係者の話などを通して、相互理解を深めながら誰もが安心して外出できる町づくりを考えるきっかけにしようと開いた。

 登壇したのは、発達障害に関するサイトの運営などに取り組むリタリコ(東京)の鈴木悠平氏、ピクファの原田啓之氏、発達障害の人を支援するイベントを開くアサヒ薬局(佐賀市)の大野正喜氏、自閉症の当事者で発達障害の家族らを支援する「ママzルーム」(鳥栖市)を運営する齊藤麗子氏の4人。

 それぞれの活動を報告した後、4人はクロストーク。「障害がある人や家族が佐賀で暮らす時の困り事」という質問には、「交通手段が少ない」「(健常者など)多数派のルールに当事者を組み入れるのでなく、当事者のフィールドに来てほしい」などの意見が出された。

 トーク後は、VRを活用して参加者が自閉症当事者の知覚を体験。当事者が駅のホームや食堂などでどう感じているかを体験し、理解を深める一助にしていた。

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