写真を交えながら原爆投下当時の状況を説明する森口さん=嬉野市の吉田中

 嬉野市嬉野町の吉田中で2日、平和集会が開かれた。被爆者で、被爆体験を継承する「長崎の証言の会」の森口貢(みつぎ)事務局長(83)らが講師を務め、広島・長崎の原爆投下の日を前に、平和について考えを巡らせた。

 森口さんは8歳のころに被爆。長崎県に原爆が投下された当時は佐賀県に疎開していたが、その約10日後に長崎市入りして「入市被爆」した。

 集会では、生徒約50人に被爆前と被爆後の爆心地周辺の航空写真を示しながら、被害の甚大さを説明。2枚の写真を見比べた生徒らは「焼け野原になった」「人が亡くなったと思う」と口々に感想を述べた。その上で森口さんは「人の命を考えることが人権。皆さんの世代から平和を考えて」と呼び掛けた。

 長崎県内の大学生らで作る「ピースキャラバン隊」のメンバーで長崎大大学院の光岡華子さん(23)は、米国ワシントン州にあるリッチランド高校を訪問したことを紹介。同校は長崎型の原爆に使われたプルトニウムを製造した核施設と近いことから、校章にキノコ雲があしらわれているという。光岡さんは「原爆投下について考えや価値観が違うこともあるが、お互いに理解しようとする姿勢が大切」と訴えた。

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