開所1年を迎えたお試し移住住宅=鳥栖市河内町

開所1年を迎えたお試し移住住宅=鳥栖市河内町

2018年8月4日記事

 鳥栖市の住み良さを体験してもらう「お試し移住住宅」が同市河内町の河内ダムそばに開設され、7月30日にお披露目された。(2018年8月4日の記事)


 定住人口獲得と中山間地集落の活性化を目的に、鳥栖市が同市河内町の河内ダム北側に「お試し移住住宅」を開所して1年。家族連れら5組15人が延べ61日間、利用したが、実際に移住につながった事例はまだない。市が「定住人口獲得のインセンティブになっている」とする一方、市民や議会には「鳥栖駅近くなどに設けて交通利便性をアピールする方がより鳥栖らしいのでは」と首をかしげる声もある。

 お試し住宅は、標高200メートル以上の山間に立地しながらも、JR新鳥栖駅まで車で17分、新幹線に乗り換えて博多に最速12分で着くことから「博多まで29分の大自然」とアピール。隣下は渓流で、夏休み期間中、河内河川プールとしてにぎわうのも売りだ。

 市が木造瓦ぶき平屋建ての民家(敷地約650平方メートル、床面積約150平方メートル)を購入・改修して始めた。移住を検討中の市外居住者が、3日から最大30日まで無料で利用できる。

 利用実績は昨年8月に大阪府池田市の家族が11日間▽8月下旬に香港の家族が3日間▽年末年始を挟んで神戸市の夫婦が25日間▽今年1月下旬から2月にかけて三重県鈴鹿市の夫婦が12日間▽7月に千葉県の家族が10日間―となっている。

 事前アンケートでは移住候補地に考える理由として「福岡都市圏に近い」「都市と自然のバランスが良い」を挙げ、実際に住んでみて移住に前向きな利用者もいるという。

 一方で、過疎対策の一面を理解しながらも、交通の利便性という鳥栖市の特長を強くアピールするには、「鳥栖駅周辺などの空き家を利用するなどした方がいいのでは」という声は1年前の開所時からある。

 6月議会でも市議から「試みとしては面白いが、これでばんばん移住者が増えることは多分ない。本当にあそこで鳥栖の良さを感じられるのか」との意見が出され、より充実したアンケートをして今後に生かすよう求める指摘もあった。

 2年目となる8月以降は、10月にかけて4組13人が延べ45日間の利用を申し込んでいる。利用率の向上を含め、より効果的な運営が求められている。

 

 あの時話題になったあとこと、あの人は…。以前に掲載した記事の「その後」をリポートします。随時掲載。

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