松尾建設が取り組む新プロジェクト。再生エネルギーの発電量を制御する際に出る余剰電力を電気自動車に充電する=神埼郡吉野ヶ里町のニシム電子工業佐賀工場

 松尾建設(本店佐賀市、松尾哲吾社長)は、太陽光など再生エネルギーの発電量をコントロールする装置(特許取得)を使い、発電量を抑制した際の余剰電力で電気自動車を動かすプロジェクトに取り組んでいる。使い道がなかった電力を有効活用するアイデアとして注目されている。

 太陽光発電は天気に左右され、発電量を制御できないのが難点とされてきた。松尾建設は昨年、発電量の上限をツマミ操作で変更できる装置を開発し、企業向けに発売した。

 新プロジェクトは、発電量の抑制に伴う余剰電力に着目。電気自動車の大容量蓄電池に充電し、自動車を走らせたり、自社の工場や営業所などに電気を戻したりして使う。会社の休日は必要な電力量が少なく電気が余りやすいため、休日の余剰電力を蓄えて活用するモデルを提案している。

 固定価格買い取り制度(FIT)が10年間の期限を迎えた後の自家消費型モデルとして、自動車や太陽光発電システムのメーカー、商社などが視察している。電気自動車を手掛ける担当者からは、余剰電気を使うことから「実質的に燃料コストがゼロになる」と高く評価されたという。

 発電抑制装置は導入規模で費用が異なり、1千万円前後が目安といい、複数の社に見積もりを出している。電気自動車の購入費は1台400万円ほどで、リースなどで安価に導入できないか検討していく。

 3、4日に佐賀市で開かれる「佐賀城下栄の国まつり」でブースを設けてPRする。制御装置の製造を手掛けるニシム電子工業(本社福岡市)の佐賀工場(神埼郡吉野ヶ里町)で装置の見学ができる。

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