合唱部門が終わり、ロビーで別れを惜しむ佐賀県の高校生(左)と来年度の総文開催地・高知県の生徒たち=鳥栖市の市民文化会館(撮影・鶴澤弘樹)

 高校生の文化の祭典「2019さが総文」が1日、閉幕した。佐賀県内20市町を会場に6日間にわたって、全国から約2万人の高校生を迎えた。大会を通じて生徒同士の交流や絆が深まり、各会場では別れを惜しむ姿も見られた。

 郷土芸能部門が開かれた武雄市文化会館では閉会後、そろいの青いTシャツを着た佐賀県の生徒たちが出場校の生徒を見送った。伊万里農林高2年の古賀聡一朗さんは「県内の高校生が学校の枠を超えて力を合わせ、もてなすことができた」と充実感をにじませた。

 三養基郡基山町の放送・朗読部門に出場した北海道・浦河高3年の松本晴人さんは「佐賀や高知、山形の子とラインを交換して放送の話をたくさんした。同志ができた」と交流を喜んだ。

 佐賀市文化会館での吹奏楽部門に出場した神奈川・高津高2年の金子梨さんは「佐賀は自然が豊かで緑がいっぱい」と好印象を抱きつつ、宿泊先の長崎県から会場まで「2時間くらいかかって通った」と苦労にも触れた。

 多くの会場では、県内の運動部の生徒が応援に駆け付けた。放送部門に参加した鳥栖高バスケ部2年の山津良太さんは「笑顔とあいさつを心がけた。放送部の人は普段からきれいな声と丁寧な言葉遣いですごい」と感心した様子だった。

 来年の全国総文祭は高知県で開かれる。会場には視察に訪れた高知の生徒たちの姿もあった。合唱部門を見学した土佐塾高2年の高橋季佳さんは「来年はこれを高知の高校生がやるんだ、と緊張感が高まってきた」と表情を引き締めた。

 さが総文生徒実行委員長を務めた佐賀清和高3年の佐藤雄貴さんは会期中、各会場を巡り、来場客の声に耳を傾けた。すべてを終え、ほっとした表情で「自分が把握しきれないほど多くの人が関わり、協力してくれた」と感謝の言葉を口にした。

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