教師2人で教える敬徳高通信制の数学の授業=伊万里市の同校

 伊万里市の敬徳高の通信制は本年度、複数の教員で教えるチームティーチング(TT)を数学の授業で取り入れた。自分のペースで学習する通信制の特徴に合わせた取り組みで、学力に差がある生徒一人一人にきめ細かく指導できるようになったという。

 同校の通信制は毎週土曜に登校日を設け、スクーリング(対面授業)を行っている。授業は各教科50分ずつあり、7月13日の3年生の数学では、生徒5人に対し、先生2人が指導に当たった。

 生徒が取り組む問題はそれぞれで、高校2年で習う内容で足踏みする生徒がいれば、進学校の理系レベルを黙々とこなす生徒も。その間を先生が見回りながら、「どがんね」と声を掛けた。

 敬徳高を運営する学校法人伊万里学園は2017年4月、県内に本部を置く私学では初めて通信制を開設した。不登校の増加などを背景に生徒数は年々増え、現在は16歳から25歳の47人が学んでいる。

 通信制は各生徒のペースに応じて指導できるのが特徴だが、生徒が多くなるほど対面授業を1人の先生で受け持つのは難しくなる。特に数学は生徒間の習熟度の差が大きく、丁寧な指導を行うために2人態勢にした。英語や国語での導入も検討している。

 進学を目指す3年生の梅﨑一葉(かずは)さん(18)は「先生が1人で忙しそうにしていると質問するのをためらってしまうけど、今は向こうから来てくれるので助かる」と話していた。

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