高浜虚子の歌碑を見学する生徒たち=29日、唐津市の鏡山

文学碑や史跡を巡る“文学散歩”を楽しむ生徒たち=29日、唐津市の鏡山

佐賀にまつわる5文字を元に「あいうえお短歌」を作る生徒たち=伊万里市民センター

できあがった和綴じ本を手にする生徒=伊万里市民会館

 「工事中の立て札赤し山暑し」

 千葉東3年の吉田赳(たけし)さんは、唐津市の鏡山の深い緑の中で、看板の赤が鮮やかに浮かび上がる情景を俳句にした。「緑と赤は正反対の色。雨に煙る夏の山で、そのコントラストが印象的だった」と感慨深げに話す。

 初めて来た佐賀の印象については「昔と今をつなぐ史跡が多く残っていて、遠い昔に思いをはせるのが楽しい土地」と語る。

 文芸部門の生徒たちは29日、唐津、神埼、佐賀の3コースに分かれて県内を散策。短歌と俳句部門の約150人は、鏡山や同市の名護屋城博物館などを巡った。

 「蝉(せみ)の声消えゆく草地の城の跡名護屋に眠る儚(はかな)き命」。福井・藤島2年の岩﨑愛加里(あかり)さんは、わずか7年で廃城になった名護屋城から寿命の短いセミを連想して短歌を詠んだ。「のどかで落ち着く場所。自然の中で過ごすのが好きだから、佐賀も好き」と笑顔を見せる。

 30日は伊万里市民センターなどで、交流会や分科会を開き、詩や散文など五つの分科会でそれぞれの専門分野を深めた。短歌と俳句の部門では、生徒たちが前日の“文学散歩”を通し、肌で感じた佐賀を織り込んだ作品を発表した。文芸部誌で出場した生徒は昔ながらの手法で和綴(わと)じ本を作り、詩と散文は作品を元に合評会を開いた。

 同センターでは31日まで、全国の文芸部誌などを展示している。

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