閣議後会見で質問に答える吉川農相=東京・霞が関の農林水産省

 国営諫早湾干拓事業(長崎県)を巡り、確定判決に基づく潮受け堤防排水門の開門を強制しないよう国が求めた請求異議訴訟の上告審弁論が開かれたことについて、吉川貴盛農相は29日の閣議後会見で、「係争中の訴訟」であることを理由に今後の具体的な対応について明言を避けた。

 吉川氏は、弁論で国の正当性を改めて主張したとした上で「判決日は追って指定されることも承知している。引き続き、諫早湾干拓事業を巡る一連の訴訟については関係省庁と連携して対応したい」と述べた。一方、今後の具体的な対応は「係争中の訴訟に関わる事項なので、答えは差し控えたい」とした。

 漁業者側弁護団が、開門の確定判決を守らない国を「無法者」と批判している点について認識を問われた吉川氏は「裁判で言われていることについてコメントは差し控えたい」として答えなかった。

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