足場に乗って壁に色を塗る参加者

飲食店の壁を彩る巨大壁画。本田雅啓さんの作品「ホシゾラ」を原画にしている=福岡市博多区博多駅前2丁目

 障害者らがアート活動に取り組む基山町の障害福祉サービス事業所「PICFA(ピクファ)」が、福岡市博多区の飲食店ビルの壁に巨大な壁画を描いた。彩られたコンクリートの壁は、道行く人の目を引いており、ピクファの原田啓之施設長は「福岡市のランドマークのようになってもらえれば」と話している。

 壁画が描かれているビルは、JR博多駅の博多口から徒歩3分の飲食店やホテルなどが建ち並ぶ一角で、もつ鍋「一藤」博多店が入居している。隣接するビルが取り壊されて駐車場になったことから壁がむき出しになり、景観を向上させようとピクファに制作を依頼した。

 壁画の大きさは高さ15メートル、幅12メートルで、4階建てのビルの壁一面をキャンバスとして使用している。制作にはピクファの利用者14人のほか、全国から集まった3~81歳のボランティア延べ約160人も携わり、5日間かけて今月中旬に完成した。

 壁画の原画はピクファの利用者本田雅啓(まさはる)さん(35)の作品「ホシゾラ」。カラフルな星々と、月や草木のシルエットの対比が印象的な作品で、原田さんは「大きな壁に映える作品で、壁画にぴったりだった」と語る。作業に参加した人はヘルメットや安全帯を着用して壁面に設置された足場に上り、本田さんが描いた下絵に沿って、ペンキで色を塗り込んだ。

 本田さんは「みんなで一緒に作るのは楽しかった。いい出来でうれしい」と笑顔。原田さんは「障害がある人もない人も、いろいろな人が一つの目標に向かって協力できた。多くの人に見てもらいたい」と話している。問い合わせはピクファ、電話0942(92)2650。

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