全国総文祭で初めてハーモニカの音色を響かせる鳥栖高3年の石井友理さん(左)と佐賀西高1年の大神仁美さん=佐賀市内

 「ハーモニカは小さくて、おもちゃみたいに思っている人もいる。そのイメージを変えたい」。鳥栖高3年の石井友理さん、佐賀西高1年の大神仁美さんはこう口をそろえる。「さが総文」3日目の29日、43回の歴史を重ねてきた全国総文祭の器楽・管弦楽部門の舞台で、ハーモニカ二重奏団として初めてその音色を響かせる。 

 佐賀県は、知る人ぞ知るハーモニカの“先進地”。合奏団「コン・カローレ佐賀」が全国大会で1位に輝いたこともある。全国総文祭の佐賀開催が決まり、県代表の選考が進む中、小学生の頃からハーモニカに親しんでいる2人に白羽の矢が立った。

 2人は千人でハーモニカを演奏するギネス記録のイベントに参加したことがきっかけで、コン・カローレ佐賀の指導者である原克江さん(82)が2011年に立ち上げたジュニアアンサンブルに入会し、ともに研さんを積んできた。大神さんは年齢制限がない「F.I.H.ハーモニカコンテスト」で全国1位、石井さんは複音ハーモニカの全国大会で2位の実績を誇る実力派だ。

 2人とも運動部に所属し、石井さんがテニス、大神さんはバドミントンに打ち込んでいる。ハーモニカの合同練習は月数回に限られるが、腕が鈍らないように自宅で練習するなど工夫してきた。県総体を終え、譜読みに入った石井さんは「地元での全国総文は47年に1度の機会。両立は大変だけど、ぜひ出たいと思った」と話す。大神さんとのデュオは初めてだが、互いに「頼りになる存在」と不安はない。

 演奏するのは「ハイケンスのセレナーデ」「クシコス・ポスト」の2曲。大神さんは「テンポの良さやメロディーの美しさを表現したい。全国の高校生に、いろいろな曲の音色が出せるハーモニカを知ってもらえるとうれしい」と話す。2人の演奏は29日午後2時57分から佐賀市文化会館で。伸びやかで歌うような音色を響かせる。

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