車いすのまま入れるように工夫された足湯を見学する生徒たち=嬉野市嬉野町の湯宿広場

車いすで後ろ向きに段差を降りる体験をする生徒たち=嬉野市嬉野町

車いすのまま使える水飲み場を見学する生徒たち=嬉野市嬉野町の温泉公園

 「ここが嬉野で一番きれいな場所。写真を撮っていきますか」。案内役を務めた生徒実行委員の嬉野3年植松洋人さんはこう話すと、温泉公園から塩田川を望んだ。それから園内を指さし、「あ、ここにWi-Fi(ワイファイ)と電源もあります」。車いすに乗った生徒が「すごい、ちょっとしたカフェですね」と応じた。

 ボランティア部門は28日、佐賀市や唐津市など県内4カ所でフィールドワークを行った。その一つ、嬉野市では、UD(ユニバーサルデザイン)を取り入れた旅館の客室や温泉街を見学した。

 嬉野と神埼清明のJRC部員ら12人が、全国から集まったボランティア分野の高校生32人を案内した。生徒らは車いすに乗って町を散策し、車いすのまま入れる足湯や外国語の音声ガイドの装置などを見て回った。

 「少しの段差で結構揺れる」「車いすにドリンクホルダー付けたら便利じゃない?」-。生徒たちは口々に感想を述べながら代わる代わる車いすに乗り、嬉野老人福祉センターから和多屋別荘まで散策した。

 佐賀嬉野バリアフリーツアーセンターの吉川博光さん(48)は「UDが目指すのは、誰もが暮らしやすい町。自由な感性で新しいバリアフリーを考えて」と呼び掛け、参加した広島・宮島工2年の中村優太さんは「大きな段差もなく、町全体でバリアフリーを考えていると感じた。休憩場所が多くて便利」と話していた。

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