「さがんルビー」に関する研究でポスター発表した唐津東科学部の浜浦愛佳さん(左)と吉松拓也さん=佐賀市の佐賀大学美術館

地学部門の研究発表で土砂崩れのメカニズムを分析した伊万里の島本紘希さん(右)と石田祐介さん=佐賀市の佐賀大学

 自然科学部門は、佐賀大学本庄キャンパスで研究発表とポスター発表の初日が行われた。生徒たちは物理や化学、生物、地学の各分野で地道に重ねてきた研究の成果を、独自の切り口とユーモアを交えたプレゼンテーションで審査員らにアピールした。

 8校が出場している佐賀県勢のうち、伊万里理化・生物部は地学分野の研究発表で島本紘希さん(3年)と石田祐介さん(2年)が「土砂崩れと土の密度の関係」について発表した。

 島本さんは小学5年生の時、北部九州豪雨で自宅が被害を受けことをきっかけに研究に取り組んだ。発表では「土の密度」に着目した実験を通し、密度の高い土砂は保水性があるため、水の逃げ道がなくなり、土砂崩れが起きやすくなるメカニズムを紹介した。

 島本さんは「災害を悲しいもので終わらせるのではなく、これからにつなげたいとの思いで始めた研究を、全国の人たちに知ってもらえた。後輩たちに受け継いでほしい」とほっとした様子だった。

 ポスター発表のうち、唐津東科学部の3年生、浜浦愛佳さんと吉松拓也さんは県産グレープフルーツ「さがんルビー」の果皮を利用した商品開発を視野に入れ、研究した精油成分の分析を紹介した。質疑応答にも落ち着いた対応を見せた2人は「緊張したが、1年半の成果を見せられた。審査員の先生から資料作成のアドバイスももらえて有意義だった」と笑顔を見せた。

 28日は研究発表とポスター発表後、有明海の干潟などを体験する巡検研修を実施。最終日の29日は新元素「ニホニウム」を発見した森田浩介九州大教授の記念講演と表彰式が開かれる。

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