秀島市長を表敬訪問したシギの恩返し米プロジェクト推進協議会の吉村会長(左)=佐賀市役所

 環境保全・循環型農業の実証実験を行う「シギの恩返し米プロジェクト推進協議会」の吉村信行会長ら6人が26日、秀島敏行佐賀市長を訪問した。国の農業生産管理の基準に準拠した「佐賀県GAP」を取得し、東京五輪・パラリンピック選手村の食材採用に一歩近づいたことを報告した。東京での販促活動も好調で、ラムサール条約湿地にふさわしいブランド米になるよう取り組む現状を紹介した。

 プロジェクトは、佐賀市東与賀町での減農薬、減化学肥料の特別栽培米「夢しずく」を基に、地元農家、佐賀大学、JA、県、市が共同研究を進めている。協議会メンバーの内田武士さん(66)は、県GAPの認証を6月18日に受けたことを報告した。県内初取得となり、今後、五輪の食材取扱業者と県を通じて接触する方針を示した。

 販促活動は、百貨店「銀座三越店」「町田小田急店」にある米小売店「米屋彦太郎」で7月6、7日に行い、1キロ980円と高級米として扱われ、計100キロ売れた。内田さんは「『粘りがあっておいしいのに後味がさっぱりしている』と舌の肥えた常連客に評価してもらえた。大きな力になる」と手応えを語った。

 秀島市長は「シギなどの渡り鳥が田んぼに飛来し、地域環境に役立つワイズユース(賢明な利用)の取り組み。大変だろうが頑張って」と激励した。市の下水道由来肥料の使い勝手をよくすることなどについて意見交換した。

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