フレッシュミズの主張コンクールで最優秀賞に選ばれたJAさが白石地区の渕上真由美さん(左)。隣は体調を考慮し原稿を代読した友人=佐賀市のグランデはがくれ

 JAの女性組織「フレッシュミズ」の主張コンクール(佐賀新聞社など後援)が佐賀市で開かれた。県内各地の代表5人が日ごろの活動を通して得られた喜びや成果などについて発表した。病気で体が不自由となりながらも「仲間の絆に支えられた。障害者と健常者の懸け橋になりたい」と述べたJAさが白石地区女性部の渕上真由美さん(45)が最優秀賞に選ばれた。

 フレッシュミズの会員として地域活動に励んでいた渕上さんは昨年7月、脳の難病で突然倒れ、寝たきりになった。懸命なリハビリで現在は車いす生活を送っている。「フレミズで育んだ仲間との絆」との演題で発表し、体調を考慮して友人が代読した。仲間の献身的なサポートや精神的なつながりに感謝し「これからアディショナルタイムだが、生きているだけで丸もうけ。与えられた日を悔いなく生き、友達の輪を広げたい」と話し、大きな拍手を受けた。

 コンクールは活動の活性化を図ろうと、45歳未満のJA女性部員を対象に毎年開いている。渕上さんの作品は佐賀県代表として全国の作文コンクールに出品される。

 

■講演要旨

「フレミズで育んだ仲間との絆」

 22歳で結婚し、間もなく高齢の義父母と同居しました。初めての子育てと慣れない土地で毎日慌ただしく、そんな時に参加したフレミズ(フレッシュミズ)の研修旅行がとても楽しく息抜きになり、加入を決めました。年齢問わず会員と仲良くなり、友達も増えました。

 年上の会員が卒業した際は、小学校や幼稚園のママ友や集落の若嫁さんに声を掛けました。多くの人が加入してくれ、活動は一気ににぎやかになりました。

 会員同士で力を合わせていろんなイベントをやった事で連帯感が生まれ、フレミズ行事だけでなく、運動会や地域の行事にもみんなで参加しました。チームワークはピカイチで、他の地域の方もうらやむほどです。

 そして昨年7月の運命の日、メンバーで夏祭りの準備中、強い目まいと激しい過呼吸で倒れ救急搬送されました。MRI検査で脳幹に腫瘍が見つかり、非常にまれなケースで手術は不可能、余命を宣告されました。2人の娘、家族のことを思うと心も折れかけました。

 しかし、そんな時フレミズの仲間がいち早く病院に駆け付けてくれました。自宅をバリアフリーにした際には、入院中の私に代わり「キッチンの片付けは任せて!」と名乗り出て、とにかく私の力になりたいと協力してくれました。

 寝たきりの状態でしたが、毎日のリハビリと家族や仲間たちの支えで、人の手を借りてではありますが、車いすで生活できるまでになりました。

 現在、私は要介護5・障害者1級に認定されていますが、命に縁があり、“命の炎”が再び燃え始めました。これからが私のアディショナルタイムです。どのくらい残りの時間があるか分かりませんが、「生きてるだけで丸もうけ」-誰かが言ったこの言葉を励みに、与えられた一日一日を悔いなく生きたい。障害者だからと悲観せず、もっと外に出て健常者と障害者の懸け橋になり、両者が共存共栄できる社会づくりのお手伝いができればと思います。

 また、今回フレミズの仲間たちが支えになってくれ本当に良かったと思います。今後も「友達の輪」を広げ、フレミズの最高なメンバーと一緒に歩んでいきます。

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