県農業大学の特任講師となり、農業の可能性を学生に講義するキュウリ農家の山口仁司さん=佐賀市川副町

 佐賀県農業大学校(永渕和浩校長)の特任講師に、全国有数のキュウリ農家である武雄市の山口仁司(ひとし)さん(67)が就任した。就任を記念して全校生54人に講演した山口さんは「新技術で行う今後の農業は若い人向け。ぜひ日本の農業を引っ張ってほしい」とエールを送った。

 高校卒業と同時に就農した山口さんは、九州でもいち早く鉄骨ハウスでキュウリを栽培。周年栽培を成功させ、現在は、複合環境制御技術で収量の大幅アップを実現している。農業大学校は、卓越した栽培技術や発想法を学生に伝えてもらおうと、特別に講師を依頼した。学生にキュウリ栽培などを手ほどきする。

 講演で山口さんは、自らの歩みを振り返った上で、環境制御の技術について「経験に頼る従来の農業と全く別で、年配者はなかなか理解できない」と説明した。今後の農業は、家族経営から雇用型の経営へ移行が必要との見通しを示し、「皆さんは素晴らしい仲間と時間を共有している。目標を明確に、常に疑問を持って農業を学んでほしい」と結んだ。

 

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