27日のパレードで司会の大役を務める副島汐理さん。「いいアナウンスをするためには、楽しむことが一番」と本番を心待ちにする=佐賀市内

 つらかった時期を乗り越えて自信を取り戻し、「さが総文」の開幕を心待ちにしている人がいる。佐賀北高通信制4年の副島汐理さん=佐賀市。佐賀市の中央大通りなどを約1800人が行進し、開幕を華やかに彩る27日のパレードで司会の大役を務める。

 「精神的な部分があったんだと思う。うまくしゃべれなくなって…」。全日制高校の放送部員だった昨年12月、自身の異変に気付いた。発声練習をしっかりしても、原稿を読む段になると、声がストレートに出なかったり、うわずったりすることが多くなった。

 人間関係に悩んでいたこともあり「思い切って動いてみよう」と決心。通信制に移って新たな一歩を踏み出した。

 人の声は、気持ちにも左右されるようだ。通信制に通い始めてからは、以前の緊張感から解き放たれたのか、自然と声が出るようになっていった。

 「いまのほうが放送を好きな気持ちを実感できている。いいアナウンスをするためには、楽しむことが一番だと思う」と、伸び伸びと放送に向き合っている。

 23日に開かれた「NHK杯全国高校放送コンテスト」朗読部門に初めて出場。熊本弁の方言が交じった石牟礼道子さんのエッセーを温かな声で表現し、全国の準決勝に進んだ。

 27日のパレードは開幕を告げるビッグイベント。「こんな貴重な機会にアナウンスができるなんて。うれしい気持ちでいっぱい」と顔をほころばせる。

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