予選グループ戦に臨んだ鳥栖商は城南(徳島)にストレート勝ち。「相手のブロックを利用してアウトが取れていた」。行武泰信監督が勝因に挙げたのは、勝負どころで技ありのスパイクを連発したレフトアタッカー・松尾愛美の活躍だった。

 初戦の緊張の中で始まった第1セット。先に冷静さを取り戻した鳥栖商はエースの酒井陽主将を中心に持ち味の「粘りのバレー」を展開。相手のミスも逃さず突いて25―15と圧倒した。

 相手が落ち着きを取り戻した第2セットは一転、接戦になった。ここでチームを救ったのは松尾。「第1セットは緊張で体が動かなかった」という2年生は、エンジンがかかるとともに、相手ブロックにわざと当ててブロックアウトを取るという得意のプレーで得点を重ねた。セッターの扇凜音は「緊張してトスがうまく上がらなかった時も、うまく決めてくれた」と後輩を褒めた。

 迎えたマッチポイント。「最後の1点だったので、いろいろ考えずに思いきり打った」。松尾は力強いスパイクをたたき込んで決勝トーナメント進出を勝ち取ると、「うれしいです」と声を弾ませた。

 九州大会で3位に入ったチームの目標は全国総体ベスト8。酒井主将は「サーブで前後に動かされたところを修正して、次も頑張りたい」と気を引き締めた。

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