総合開会式本番に向け、練習を重ねている鳥栖商業高ダンス部の部員ら=佐賀市文化会館

 27日の「さが総文」の総合開会式で披露される構成劇に、鳥栖商業高ダンス部(山田愛華部長、17人)が出演する。県内の高校のダンス部で県高校文化連盟に加盟しているところはなく、今回はダンス部門の実施が見送られたため、部員たちにとって開会式が唯一の舞台となる。「50年に1度の機会。いま高校生であることがうれしい」と本番を心待ちにしている。

 「運動部に負けないくらい汗を流しているけど、ダンスは文化部扱い。知った時は驚いた」。山田部長はこう胸の内を明かす。

 全国総文祭で実施されるのは、演劇、合唱など毎年行われる規定部門と、開催県が独自に設定する協賛部門。昨年の長野県はダンスに取り組んでいる学校が多く、協賛部門でダンスも実施された。

 さが総文でスポットライトを浴びるのは難しい状況だったが、鳥栖商業高は総合開会式への出演を打診された。8月7日に創作ダンスの全国大会予選を控え、過密スケジュールになるが、「他ジャンルと同じ舞台を踏むのは貴重な経験になる」と二つ返事で引き受けた。「声を掛けてもらい、生徒たちの活動が認められたようでうれしかった」と顧問の代居満喜教諭(46)は振り返る。

 部員たちが出演する構成劇「蒼(そう)天(てん)の翼」は、佐賀の七賢人などがモチーフ。劇の場面や曲のメロディーからイメージを膨らませ、全国大会の練習と平行してダンスをつくり上げた。荒波やカチガラスなど“役柄”を次々に変えながら、華麗なダンスで舞台に彩りを添える。

 鳥栖市が大雨に見舞われた21日はリハーサルに参加できず、稽古場が浸水するなど想定外のこともあったが、みんなで乗り越えた。

 山田部長は「いつもはステージで主役だけど、今回はあくまでお芝居が主役。演技を引き立てたい」と意気込んでいる。

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