和菓子作り体験のリハーサルを見守る村岡安廣さん(中央)=21日、小城市のゆめぷらっと小城

 27日から高校文化部の祭典、第43回全国高校総合文化祭(2019さが総文)が県内各地で始まる。開幕を心待ちにしているのは生徒だけではない。村岡総本舗(小城市)の村岡安廣社長(71)もその一人。「生徒と一緒に、文化振興の“スイッチ”を入れたい」と力を込める。

 村岡さんは茶道裏千家淡交会佐賀支部長も務め、小城に根付くお菓子とお茶の文化を広める活動をライフワークにしている。茶道部門は小城市が会場となる。

 小城公園にある全国でも珍しい「茶筅(ちゃせん)塚」は、茶道有楽流の弟子たちが使い古した茶筅に感謝するために設け、今年が1920年の建立から100年目に当たる。「偶然というより、神様がつくってくださった機会」と村岡さんは巡り合わせに興奮している。

 地元での茶道部門の開催に合わせ、5月には旧小城町時代の恒例行事だった「小城蛍の里大茶会」を16年ぶりに開いた。市内外から約700人が集まり、小城高茶道部の11人が案内役を務めた。「高校生は熱心で素晴らしい」と目を細める。

 28日に開幕する茶道部門では、開会式の後に「伝統菓子とシュガーロード」と題し、禅、茶道、陶磁器と小城の関わりについて講演する。和菓子作りの体験会も開き、全国の茶道部員に小城をアピールする。

 「小城の文化的パワーを自分のエネルギーにして、さが総文を次の未来を考える転換点にしてほしい。こういうと力が入りそうだけど、茶道のように力まず、自然にリラックスしてね」と笑顔を見せる。

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