5キロにわたって全面通行止めとなっている虹の松原の県道入り口=唐津市浜玉町の「虹ノ松原東口」交差点

 佐賀県唐津市浜玉町の虹の松原の県道で、マツが折れて軽乗用車と衝突し、同町の小学5年男児が亡くなった事故を受け、危険箇所の伐採作業による全面通行止めが24日で4日目となった。夏の観光シーズンを迎える中、通行止め解除の見通しは立っておらず、沿道の飲食店など9事業者は同日、伐採方法の変更や片側通行など一部規制解除を求める要望書を佐賀県唐津土木事務所に提出した。

 全面通行止めになっているのは、浜玉町側の「虹ノ松原東口」交差点から東唐津の「西口」交差点までの約5キロ。県道を管理する唐津土木事務所は20日深夜の事故直後から全面通行止めとし、緊急点検を実施しながら、道路にせり出しているマツを伐採している。

 沿道には保育園や介護事業所があり、利用者は通行止めの入り口地点で申請して施設まで通っているが、観光客を含め一般の車両は入って来られないため、ある経営者は「開店休業状態。死活問題だ」と嘆く。

 通行止め区間の中間点にある「からつバーガー」は週末開幕の「ゾンビランドサガ」イベントで「特典付きご当地フード」販売所となっている。ファンの来訪が予想され、コラボ事業を主催する唐津市と協議、急きょ26日から3日間、ふるさと会館アルピノに臨時店舗を出店することにした。

 虹の松原は国の特別名勝に指定されており、過去にも保存か安全かで論議を呼んできた。ただ沿道の事業者は「事故の重大さと防止策の必要性は十分認識するが、これまで切るなと言ってきた県が突然、伐採を始め、しかもいつまで続くのか何の説明もない」と不信を募らせ、片側通行や作業の夜間実施、営業補償などを要望している。

 県道路課は「道路管理者として取り急ぎやるべきことをやっている。(沿線住民への周知など)対応の遅れは否めないが、唐津市とも協議しながら対応したい」と話す。

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