佐賀県では初めての開催となる「第43回全国高校総合文化祭(2019さが総文)」が、いよいよ27日に開幕する。総合開会式に合わせて秋篠宮ご夫妻も来県されるため、楽しみにしている人は多いだろう。少しずつだが、さが総文の認知度が高まり、開幕ムードも盛り上がってきた。さが総文は高校文化部の祭典であると同時に、10万人といわれる来県者に佐賀の良さをPRする絶好の機会でもある。開幕を前に県民一人一人が「おもてなしの心」を新たにし、2007年のインターハイ佐賀大会のように、来県者に佐賀の好印象を残し、「佐賀に来てよかった」「もう一度訪れたい」と思ってもらえるようにしたい。

 2019さが総文は演劇、合唱、吹奏楽など23部門に約2万人の高校生が参加する。10代のしなやかな感性、ほとばしる情熱、何より、思いが一つにまとまった時の高校生のパワーはすごい。一見の価値がある。ただ、勝敗を争うスポーツと違い、芸術、文化は分かりにくく、とっつきにくいと思っている人は意外に多いかもしれない。しかし、難しく考えず、第一印象や、心を動かされるかどうかを大事にすればいいといわれる。今回のさが総文では、主会場が13市町に分かれている。まずは、自分が関心のある部門や、行きやすい場所に足を運ぼう。そして、会場で感じたことを率直に高校生に伝えたい。「よかったよ」。たった一言だけでも、それぞれの分野で情熱を注いできた高校生たちにとっては大きな励みになるはずだ。

 運営に携わる県内の高校生、関係者任せにせず、私たち県民一人一人も「ホスト役」の意識を持ち、おもてなしの心を大事にしたい。旅先では景勝や食事だけでなく、ちょっとした親切、心遣いを受けたことが思い出になる。2007年のインターハイ佐賀大会では「マナーアップ・クリーンアップ県民運動」を展開し、歓迎機運を高めた。今回のさが総文でも、県外からの来訪者を見かけたら、あいさつだけでもいいから、積極的に声をかけよう。

 今秋にはラグビーW杯日本大会、1年後には東京オリンピック・パラリンピック、2023年には佐賀県で国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会が開かれる。一過性ではなく、2023年まで息長く、「おもてなし運動」を続けていきたい。純朴で温かい佐賀の県民性も観光資源の一つ。自信を持って佐賀の魅力をPRし、県民一人一人が佐賀のファンをつかめば、さが総文の経済効果は2倍にも3倍にもなる。

 昭和時代の1977年に始まった全国高校総合文化祭の佐賀開催が、令和最初となるのも何かの縁。期間は27日~8月1日。せっかくの機会、可能な限り、会場に足を運んでほしい。(中島義彦)

 

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