県内で初めて見つかった「盾持人埴輪」

収穫の吉凶を占ったト骨などを並べた「まじないの世界展」=佐賀市大和町の肥前国庁跡公園内資料館

 「まじないの世界展」と題した企画展が、佐賀市大和町の肥前国庁跡公園内資料館で開かれている。県内で初めて見つかり初公開の「盾持人埴輪」など、弥生期から江戸期までの遺物約80点を展示する。災害や病気、外敵から逃れようと神仏に願いを託した古代人の思いが伝わってくる。9月1日まで。

 盾持人埴輪は古墳時代後期(6世紀後半)のもので、大和町の築山古墳南側で2月に見つかった。武人が微笑をたたえて盾を持つ立像で、顔には入れ墨を表す斜線、盾には三角形や矢羽根、斜め格子文が刻まれる。右側が欠損し、高さ49・5センチ、幅17センチ。群馬や福岡、鳥取で出土例がある。古墳の頂上部に外を向く形で設置され、邪悪な敵から埋葬者を守る狙いがあったとされる。

 弥生後期の葬儀、占いに関する遺物も並ぶ。市重要文化財の青銅鏡(大和町の尼寺一本松遺跡)は2枚とも割られ、かめ棺に添える形で埋められていた。シカやイノシシの肩甲骨を加工した「卜骨」(県重文、兵庫町の牟田寄遺跡)は、吉凶を占ったひび割れが残る。「鬼」「福徳」などの文字を墨で書いた土器、まじない用の人形や木簡、鬼瓦も展示している。

 市教委の担当者は「医療や科学がなかった時代、先人は祈りをささげて不安に立ち向かった。夏休みの児童らに幅広く見てもらえれば」と呼び掛ける。入場無料で月曜は休館。

このエントリーをはてなブックマークに追加