塩作りの小屋の前で、仲原さん親子

 唐津市肥前町星賀に移住して19年の仲原徳夫さん(79)と百江さん(75)、娘の千夏さん(43)。徳夫さんは沖縄県石垣島出身で、若い頃、福岡で肥前町出身の百江さんと知り合い、結婚。長年、福岡が生活の拠点だった。徳夫さんの60歳を機に百江さんの故郷に移住。造船所勤務を経て9年前、夫婦で「玄海の潮」と名付けた小さな塩屋を立ち上げた。昔ながらの釜炊きの手造りで、数も限られる貴重な塩だ。

 千夏さんは肥前町の自然に魅せられ、アトリエで絵を描き続ける毎日。一昨年の「太平洋西日本展」では福岡県知事賞を受賞した。

 「福岡では時間ばかりを気にする毎日の生活だったが、時計を見ることがなくなった」と親子。季節を肌で感じ、ゆっくり流れる時間の中で日々を送る。

 (地域リポーター・坂田あや子=唐津市)

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