佐賀東高の舞台「君がはじめて泣いた日も、世界は普通の顔をした。」のワンシーン=佐賀市の同校

 佐賀東高演劇部は、高校生が命の誕生と向き合う姿を描いた作品「君がはじめて泣いた日も、世界は普通の顔をした。」で舞台に立つ。部員6人が卒業し、新入生6人を迎えた新たな布陣で全国に挑む。

 年度をまたいだ上演で配役が変わり、脚本も大幅に書き換えた。妊娠した主人公が自らのおなかに語りかけ堕胎の最終期限までの時間を過ごすシーンを追加し、目に見えない“これから生まれる子”という登場人物に観客の意識が集まる。

 3年の江島穂乃香部長(18)は「先輩が引退し、今度は私たちが代々受け継いできたものを後輩に伝えていく番」と表情を引き締めながら、「自分たちらしくプラス思考で、先輩や家族やいろんな人たちの応援に応えたい」と笑顔を見せる。

 1年の福富壮さん(16)は中学までサッカー部に所属していたが、役者を志して入部した。子どもが生まれたばかりの教師を演じ、生徒の妊娠を自分の妻の妊娠と同様に祝福できない自分に葛藤する。

 狙うはもちろん全国2100校の頂点、最優秀校だ。最優秀校1校と優秀校3校は8月に東京の国立劇場で上演できる切符を手にするため、福富さんも「先輩たちと絶対国立に行きたい」と力を込める。

このエントリーをはてなブックマークに追加