多久市立病院(多久市多久町)と小城市民病院(小城市小城町)の統合計画で、新しい統合病院の建設地を決める検討委員会が22日発足し、第1回目の会合が佐賀市で開かれた。両市から建設地を巡る提案はなく、結論は8月中旬にも予定する次回会合以降に持ち越した。

 検討委は多久、小城の両市長と、両病院、医師会、県地域医療構想調整会議、佐賀大学医学部附属病院の各代表者10人で構成する。会合は非公開で、委員の互選で池田秀夫県医師会長を委員長に選んだ。

 小城市内2カ所、多久市内3カ所の候補地ごとの受診見通しや収支予測などをまとめたコンサルタント会社の調査結果を基に協議した。委員からは、地域バランスを踏まえた病院の立地や経営の安定性を求める意見が出た。

 人口減少などで両病院の経営は厳しさを増し、いずれも建物の建て替え時期を迎えている。このため両市や医療関係者による「再編・ネットワーク研究会」は2017年1月、効率的な運営で医療の質を確保する観点から「統合が最も望ましい」とする報告書をまとめた。

 統合病院の建設に関する国の財政支援措置は21年3月末までの着工が条件で、当初は今年1月にも検討委を立ち上げ、18年度中に建設地を決める予定だった。発足が遅れた理由について両市の担当者は「統合に向けた両市の合意形成に時間がかかった」としている。

 18年度決算は多久市立病院が2370万円、小城市民病院は約8800万円の赤字をそれぞれ見込む。いずれも入院患者数の減少が主な要因で、医師の確保も課題になっている。

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