県内の若手経営者らが中心となり発足した「佐賀鍋島伝承遺産顕彰会」=佐賀市松原の徴古館

歴史資料や研究成果の活用のあり方について述べる鍋島報效会の鍋島直晶理事長

 佐賀藩主・鍋島家の事績に光を当てる「佐賀鍋島伝承遺産顕彰会」が22日、発足した。県内企業の若手経営者が中心となり、鍋島家伝来の貴重な資料を所蔵する「鍋島報效ほうこう会」への寄付を通し、連綿と受け継がれてきた文化遺産を次代へ守り継いでいく。

 昨年度、県内で開かれた「肥前さが幕末維新博覧会」の盛り上がりを一過性のものにせず、鍋島家ゆかりの資料や、それらを展示公開する佐賀市の「徴古館」を地域の財産として、多くの人に関心を持ってもらおうと若手経営者らの有志が“結集”。松尾建設の松尾哲吾社長が会長、佐賀新聞社の中尾清一郎社長が代表世話人を務める。鍋島報效会への寄付を目標に広く会員を募るほか、徴古館のイベントや鍋島家当主との交流会への参加など、会員への特典も企画する。

 22日、同館で開かれた発会式には関係者約40人が参加し、松尾会長が「顕彰会は鍋島報效会を支えるために発足した。私たちにとって、これから先の佐賀の地域性を創造するための有意義なチャレンジ」、中尾代表世話人が「佐賀の文化の中核には、鍋島報效会や鍋島藩の歴史的遺産が位置付けられる。家族や社員ぐるみで、佐賀の今までと、これからに思いを致すきっかけにしてほしい」と述べた。

 鍋島家15代当主で、鍋島報效会の鍋島直晶(なおまさ)理事長(滋賀県在住)は「(顕彰会発足は)ありがたい限り。歴史資料や研究成果をどういう形で活用していけるのか、皆さんと“キャッチボール”しながら考えたい」と話した。

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