再選が確実になり、支援者と握手を交わす山下雄平氏(左)。中央は妻の華子さん=21日午後8時半、佐賀市八幡小路の事務所

 参院選佐賀選挙区(改選数1)は21日投開票され、自民党現職の山下雄平候補(39)が18万6209票を獲得し、国民民主党元職の犬塚直ただ史し候補(64)を7万366票差で破り、再選を果たした。佐賀県内は記録的な大雨に見舞われ、各地で避難勧告が出されるなど投票に大きな影響を与えた。盛り上がりを欠いた選挙戦に水害が追い打ちを掛けた形となり、投票率は45・25%で、前回参院選を11・44ポイント下回った。

 雨が激しかった県東部では市町職員が防災対応や選挙事務に追われ、投票所と避難所を併設した会場もあった。道路が冠水し、投票行動にも影響が出た。佐賀選挙区の投票率が5割を切ったのは1995年(42・54%)以来、24年ぶりとなった。

 山下氏は30代の若さと県出身という、相手候補との違いをアピール、「都会から地方への流れをつくる」と訴えた。2015年の知事選を巡って対立した県農政協議会から推薦を受けたほか、推薦団体は建設や商工業、医療関係など644を数えた。連立政権を組む公明党とも県組織間の協力協定を結び、公示前から市町単位で集会を開くなど、盤石の組織型選挙で終始、優勢に戦いを進めた。

 国民の犬塚氏は、出馬表明が公示まで1カ月を切った6月と出遅れた。社民党が推薦し、共産党も候補を取り下げ、「野党統一候補」を実現させたが、安倍政権批判の受け皿として十分に機能しなかった。強固な支持基盤を持つ原口一博(佐賀1区)、大串博志(佐賀2区)の両衆院議員を前面に押し出したが、県外出身の知名度不足と準備不足を挽回するには程遠かった。

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