イラストを転写にした作品作りを説明するビクター・ハッフマンさん=有田町の県窯業技術センター

花器の制作について語るアンチェ・グンターさん(右)=有田町の県窯業技術センター

 6月から有田町に滞在しながら創作活動を続けている欧州のクリエーター3人が19日、拠点とする同町の県窯業技術センターで制作現場を公開した。有田焼や有田の風景などからインスピレーションを得た磁器の作品作りを紹介した。

 イラストレーターのビクター・ハッフマンさん(31)=オランダ=は「漫画のプロセスを磁器でできるか、試している」と言い、丸や四角の枠に絵を描く古伊万里様式の間取りと、漫画のコマ割りに共通点を見出した。「転写するイラストを組み合わせることで、偶然のストーリーが生まれるのを楽しみたい」と意欲を示した。

 視覚芸術が専門でオランダを拠点にするアンチェ・グンターさん(38)は花器を制作。「西洋では脳を人の全てが詰まった箱と考える。花器も花を入れる箱」と話し、自身の脳の画像を抽象的にデザインした花器を、生け花を学びながら作り進めている。

 プロダクトデザインを手掛けるスイス出身のディミトリ・ベイラーさん(31)は「有田の技術、技法を使って新しい食器を」と制作意図を説明。ベーシックな使いやすいものと、彫りなど表面のテクスチャー(肌触り)を感じる2シリーズを作っていると語った。

 3人は県の事業「クリエイティブ・レジデンシー・イン・有田」で有田町を訪れ、8月まで滞在する。

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