ドイツ・ツァイツ市にある日本庭園。上空から見ると「心」という文字に見えるように低植物と石を配置している(鳥栖市提供)

嵐で倒れた日本庭園の竹垣の一部=ドイツ・ツァイツ市(鳥栖市提供)

 鳥栖市は国際交流を続けているドイツ・ツァイツ市の日本庭園を今夏、本格的に修復する。ツァイツ市の要請を受けて2003年に整備した日本庭園が水害や嵐に遭うなどして傷んでおり、市緑化協力会の協力で造園業者3人を派遣、庭園を再生する。

 両市は映画「月光の夏」のモデルとなったフッペルのピアノが縁で2000年ごろから交流を始め、友好交流都市協定を締結している。

 03年、当時のツァイツ市長の要請を受けて市緑化協力会の造園業者4人が古城そばに、禅寺をイメージした庭園(広さ約千平方メートル)を1カ月半かけて造った。「本物の日本庭園を」との要望で、急きょ竹垣に使う竹3トンを空路で運び込んだ。翌年、同市で開かれた庭園博のメイン会場になり、日本文化をアピールした。

 13年にツァイツ市は市の約半分が水没する水害に見舞われて庭園も冠水した。今年5月の嵐では庭園入り口の建仁寺垣(竹垣)の一部が倒れるなど、傷みが進んでいる。

 そこで海外にある日本庭園の再生を支援する国交省プロジェクトを利用し、16年前の庭園づくりに参加した高取忠彦・高取造園土木会長(75)ら市緑化協力会加盟の造園技術者3人が修復に向かうことになった。期間は28日から8月4日までで、同省から派遣費用約200万円が補助される。

 高取さんは「日本庭園は海外で高い評価を受けている。次世代にきちんと引き継いでいけるように改めて創作してきたい」と意気込んでいる。出発式が26日、鳥栖市役所で開かれる。

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