キャッシュレスが進む中国の経済事情を学んだ西村友作教授の講演会=佐賀市の佐賀大学

 佐賀大学で18日、北京在住で対外経済貿易大学の西村友作教授が中国の経済事情について講演した。「食べる、買う、移動する、遊ぶ」など生活のさまざまな消費の場面でモバイル決済が使われ、スマホ1台で生活できる現状を紹介した。

 西村教授は中国でモバイル決済が進む一方で、個人情報の扱いなどの社会問題にも言及。「いかにデメリットを排除していくかが課題」と話した。さらにコンビニの無人化が進むが、有人以上にコストがかかる現状から「そこに日本企業の中国でのチャンスがある」と述べた。

 質疑応答では、日本のモバイル決済の現状に触れ、「企業が自前で仕組みをつくるところが多すぎる。すでにあるキャッシュレス決済を使用するなど、連携して徐々に大きくしてくといい」と話した。

 経済学部3年の女子学生は「日本の導入の遅れが気になっていた。中国では銀行で預金を下ろす際にコストがかかってATMを使わないと知った。日本との違いが分かった」と話した。

 日本の遅れたキャッシュレス経済、さらに全国最下位のクレジット決済率という佐賀の事情を危惧した佐賀大学の宮﨑耕治学長が西村教授の本に出合い、講演会を開いた。学生や地元企業から約200人が参加した。

このエントリーをはてなブックマークに追加