末次晶子さん「やわらかな刻」(F130号)

牟田常文さん「異間」(F100号)

こやなぎのぶおさん「風景 TUBE」(F130号)

上田英子さん「FLOAT-B」(F130号)

 佐賀県内で活動する独立美術協会会友7人による展覧会「SAGA独立展」が、佐賀市の県立美術館で開かれている。10月に東京・六本木の国立新美術館で催される「第87回独立展」へ出品する大作10点を展示している。21日まで。

 人の気持ちや浮遊感をテーマに創作している上田英子さん(みやき町)の抽象画「FLOAT」シリーズは、地塗り剤のジェッソを分厚く塗り固めて、独特の立体感を表現。夜を連想させる深い青を背景に、満開の桜のような色合いを画面の中央に大胆に配している。

 牟田常文さん(佐賀市)の抽象画シリーズ「異(い)間(ま)」は、折り紙を組み合わせたような立体を、複数の視点からとらえて平面に構成。だまし絵のような効果を狙う。

 こやなぎのぶおさん(佐賀市)の抽象画「風景 TUBE」は、真空管がモチーフ。カラフルな横線を並べ、形の面白さとポップな世界を生み出している。

 具象画の末次晶子さん(佐賀市)の「やわらかな刻」は、ハスが咲く水辺に腰掛けた少女に、影で描かれたサルが忍び寄る。少女の無垢(むく)な表情と、顔のないサルの姿が対照的で、不穏な空気を醸し出す。

 東京展の締め切りまで2カ月余り残されており、観客の反応ぶりや勉強会を通じて作品を仕上げていく。出品作家らは「今の段階で完成度はまだ5割程度。観客の反応を見ながら、最終的な方向性を固めていきたい」と話す。

 ▼「SAGA独立展」は、佐賀市の県立美術館画廊(2階)で、21日まで。

このエントリーをはてなブックマークに追加