日本ミシュランタイヤ(東京)による飲食店や宿泊施設の格付け本「ミシュランガイド福岡・佐賀・長崎2019特別版」に二つ星として紹介された唐津市の「鮨処(すしどころ)つく田(た)」。玄界灘の食材を中心に提供し、県内外から多くの客が訪れます。店主の松尾雄二さん(60)は「(味やサービスを)大きく変えるのではなく少しずつ“修繕”しながら提供し続けていきたい」と話しています。

すしを握る「鮨処つく田」の松尾雄二さん=唐津市中町の同店

 創業26年で、5年前に発刊した「ミシュランガイド福岡・佐賀2014特別版」でも二つ星として評価されました。全国にすし店が並び、すしに触れる機会が増えたことで客の趣向も多様化、飲食業界のレベルも上がってきている中で「評価されてありがたい」とほっとした表情。一方で「5年間、特別に変わったことはない。召し上がってもらい、一人でもおいしいと思ってもらえれば」と思いを語ります。
 ネタは約7割を地元から、九州では手に入らない食材として約3割を北海道から取り寄せています。旬の魚介類を取り扱い、値段にかかわらず「素材を一番おいしく食べてもらえる調理法」で提供しています。
 30歳前後で、東京の某すし店の親方と出会ったのをきっかけに「心(しん)からすし屋になりたいと思った」。握り方はもちろん、生き方や考え方に影響を受け、開店当初は親方の立ち居振る舞いをまねたといいます。今でも「親方だったらどう答えるか考える」と笑顔を見せます。

イカの握り

 二つ星の評価に対して「人に恵まれてここまでやってこられた。いろいろな人のご縁があってこそいただけた賞」と感謝の気持ちを表しました。新規の客との出会いも大事にしつつも「常連客に喜んでもらえるような店に。立ち止まるでもなく、スピードアップするでもなく、しっかり歩いていきたい」。流行に左右されない歩みの繰り返しが手に入れた味とサービスを、きょうも提供し続けます。   

● MENU
【昼】握り鮨(ずし)一人前 6000円/つまみ(三品ほど)と握り鮨 9000円
【夜】おまかせ料理(刺身、季節の酒肴、汁、鮨) 1万7000円~

 

DATA

 

[住]唐津市中町1879-1
[電]0955(74)6665
[営]12:00-13:30、18:00-20:00
[休]月曜

このエントリーをはてなブックマークに追加