国史跡で東アジア最古、最大級の湿地性貝塚「東名(ひがしみょう)遺跡」(佐賀市金立町)の保存活用に関して、市教育委員会は18日、埋蔵文化財センターの機能を備えた展示解説施設を隣接地に設ける計画を明らかにした。地元の市民団体の要望を受けた形で、縄文期の豊かさを見て、感じることができ、読み解く展示を目指す。具体的な内容や着工時期は今後、検討する。

 東名遺跡整備基本計画の策定に向けた委員会(委員長・小畑弘己熊本大大学院教授)が18日に市役所で開いた4回目の会合で、市の担当者が説明した。地元住民らでつくるNPO「東名縄文の会」は2017年、隣接地への施設開設を市と文化庁に要望していた。

 計画案では、延べ床面積は約1800平方メートルを見込み、収蔵、調査研究、管理運営、展示、普及活動、共用の6エリアで構成する。貝層を立体的に見ることができる大型資料、縄文期の景観が分かるジオラマなどを展示し、当時の暮らしを学ぶ体験プログラムも行う。埋蔵文化財センターができれば県内初で、バックヤードを遺物収蔵庫にする。

 遺跡は国土交通省が管轄する巨勢川調整池内にある。調整池管理棟の一角にある展示施設「東名縄文館」は屋上から見える眺望を生かした案内拠点として整備するよう国と調整する。展示遺物は新施設に移す。

 9月と11月に市民の意見を聞き、残る2回の委員会会合で詰める。市教委は「縄文のタイムカプセルを未来につなげるために展示内容などを議論していきたい」と話す。

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