夏の渓流

 雨にも負けず、風にも負けず、竹垣に上手に絡みながら淡い赤紫の花を咲かせる庭の朝顔。そのけなげな姿は、梅雨のうっとうしさをしばし忘れさせてくれる。

 梅雨入り前のスケッチ。鳥栖市牛原町の四阿屋神社の境内を流れる渓流。その河内川の水量は多くないが、大小の岩の間をうまく滴りながら流れていく。チョロチョロ、サラサラと、絶えることのないせせらぎの音が心地よい。でも水の流れは手ごわい。

 この地域一帯は、今から400~500年くらい前の戦国時代に、この地方で勢力を誇った筑紫氏の城下町があり、国指定の勝尾城筑紫氏遺跡となっている。案内板には城跡や空堀、家臣団屋敷跡などが表示されている。

 歴史の香りと光と緑のシャワー。梅雨が明けたら夏本番。暑さにも負けない人に私はなりたい。(佐賀女子短期大学名誉教授 山田直行)

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