可愛いエンゼルが迎えてくれます

 JR伊万里駅前広場に伊万里市出身で「西洋菓子の父」「菓子王」と呼ばれた森永太一郎翁の若かりし姿の立像が設置されています。同市大坪町の上伊万里交差点に面した一角にある「森永公園」にも森永翁の胸像が設置されており、その功績をたたえています。

 この公園は森永太一郎翁が、大正時代に新設した森永製菓第八工場(後の森永乳業伊萬里工場)跡地で、2000年に市民公園として整備されたものです。

 1899(明治32)年、たった2坪の「森永西洋菓子製造所」から始まった森永製菓は、エンゼルマークをシンボルに、今では誰もが知る日本を代表する菓子メーカーへと成長します。また、森永翁が愛する郷土伊万里のためにと酪農資金として多額の私財を投じたことから、伊万里の酪農、乳製品産業も大きな発展を遂げることになります。

 やがて、時代の変遷により森永乳業工場はその役割を果たし、1958(昭和33)年からは酪農業協同組合で運営されていました。市街地の発展拡大で、周辺の酪農適地が激減したため、工場は閉鎖され、大正から平成まで大衆に乳製品を届け続けた工場の跡地は、やがて市民の憩いの場に提供されることになります。

 公園には森永製菓から寄贈された時計台があり、シンボルマークの「エンゼル」が2体、ちょこんと座って、訪れる市民を迎えてくれます。(地域リポーター・中尾良樹=伊万里市山代町)

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